AI――詩人と詩の終焉――/鳥星
 

奪われた言葉の悲しい吐息よ
行き場を失った詩人たちの静かな慟哭よ
Hey,
その詩は信じるに値するのか
お前の頭で考え抜かれた真実なのか
心の裂け目から零れ落ちた比喩なのか
ふざけるな
ふざけるな
お前の詩はハートがない
自分の脳みそにAIの電極を繋げ
書かされたんだろ
魂が隠蔽された落書き
なんだろ

全ての血だまりが高層ビルを真っ赤に染め
屋上へ競り上がる血の海が押し寄せてゆく
震え上がる彼の周りを取り囲み
足元から上へと包み込んでゆく
首筋を伝ってその口を塞ぎ込むように
無数の血の手が彼を捕まえようとする
大声で叫んだ
いつの間にか彼は
精神
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