日記(思うこと)/由比良 倖
 
想的と言われるくらい、自分をすごいと思っていたって別にいいはず。昔はそう思っていた。トム・ヨークと会ったら何を話そうかな?、とか当たり前のように考えていた。いつから僕は、トム・ヨークやジャック・ホワイトと僕では住む世界が違う、なんて考え始めたのだろう? 身の程をわきまえた? どうして僕が僕の身の程を小さく見積もらないといけない? 同じ地球上に住む同じ人間に憧れて、いつか話せたらな、と思うことがそんなに非現実的なこと? なーんにも出来ないと思い込んでしまっていた。それは、うん、今も怖いし、不安でもある。でも、少し考え違いをしていた。僕がすごいというか、みんなすごいんだよね。本当にすごいのに、生きてる
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