真夜中の渇き/ホロウ・シカエルボク
の方をいったん諦めてこれを書いているんだ、近頃は寝床に横になったままでも文章が書けるからね、いい時代になったもんだよ、まったく、常に何かを試し続けている、新鮮さって必要だからね、違う刺激を入れてみないと、それまでしてきたことも見え辛くなってくる、これはとても大事な話だよ、スタイルなんて本当の意味では確立しないんだってこと、覚えておくべきだよな、とにかく仕上げたがるだけのやつが多過ぎるのさ、技術点が高いだけのものを作ったって仕方がないよ、「ああ、よく出来ていますね」でお終いってもんさ…俺の言ってることわかるよね?そんなに難しいことは話していないつもりだよ、なぜ文字が生まれたのか、なぜそれが詩や小説に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)