ノイズになりたい/あらい
。芥子粒ほどもない赤 錆る。とでも選り分ける錘に身寄りはないから 達磨、知らず知らずに 眼差しも眇め時に感化される、原色の造花。第二頸椎の哀歌だ
あなた、と焦点をあわせる、だからだね。煙たげに、ためらいながら口にする暗譜も然り。いつかの熱病は領域の無い鴉だ。と、ひっそりと痛んではやはり怖いのだ。今ここでひとかどの傷口の糸をゆすぐ翼よ。呆れ顔を意味し。まもなくぴたりと停まる
吐き捨てられる、存在はひしゃげたキャンドルに ああ、鳥が耳をよびだす めくらな黄金は。重力を忘れたトランペットが、血肉を作る未完の虻蜂なら。岩石や木の幹にも重なる ゆたかな沈黙を弾く風がきて 色々と抱きあげる
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