collage/あらい
 
に噛ませた子供の道化師とも。

けれど横笛のようにわたしは空虚に寝そべっていた。

 この瓶詰めの舟はたいそう古く、帆は崩れ骨が崩れているし、コルク栓をゆるく触れる底の感触はかたく冷ややかであるのに、わたしの身はやわらかな褥に埋まっているような心地よさでうずくまり、また、揺らいであったから。
 とりたててなにかを求めるわけでもなく誘われるものでもなく、わたしというものはおおらかにあくびなんぞしながら――窪地に存在していたから。
 過去に照らし出される風景が重なりあうひとときを箔押しのノートに綴る旅だった、たぶんあなたはいるのですよと飲み込まれる、寸前に、空が見える。強ばらせた頬をなぜる
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