collage/あらい
ぜるものがあり。心ん中にある一部が欠落してボロい穴を覗かせているのでしょうと。紡がれたぶん歪められた己のすがたを滑り込ませる。
わたしがコラージュされた数多のコレクションは、みなシワがあり破れも染みも目立つ。けれども、多く羽が生え、高鳴る銀盤の上でタクトを振るうならば、異国の言葉で描かれたエピタフもまた茨の花の弦を弾くものだろう。
両端は叢に残されたほそい小川を通る、鳥籠に陳列された世迷蛾の象眼が知ることわりを愚痴り、貝細工と鱗篇だらけのヴィンテージのまぶたばかりが、ふと眼前を見据えることができるのだという。走馬灯のような
2024年3月17日
戻る 編 削 Point(2)