collage/あらい
 

 それでもうあきらめてアメジストの瞳だけで徘徊するも、聞きかじったわたしを汲み恣意ていた思考がなにやら可笑しな方向へネジ曲がっていくのを感じ、指先で流れる水脈を掬うと、小さな棘にあたり珠のような血液が滴る前に、静かなササクレが、びしょうの時と止まっていった。

 青い天井に星が輝いているのを金の鎖のマスキングテープでどうにかしようと思ったのかな、どうやらこのぼんやりとしたコテージはツギハギの真ん中にいるらしい。わたしは長らく十字の木陰で眠ってしまったらしく、今はもう薄闇のなかでは遠くは見えるというのに、いまや身体は雀の涙、当面、ちかくみじかくある蝋燭は動きそうになかった。
 だれか(、
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