蕊/あらい
、まばたき)だから、「瞳を閉じて。」
せまい空間であったことをまた、語りかけるあなたは天を見上げて、ふと足が其処につく。そうすると見たこともない景色も時代もとびこえて、しまい、じんわりと滲み出てくるなら、それが日々の思い出とほろ苦いほど微熱の、示しだされた報酬として未来は、君に捧げられるものだったと……
いまさら書物を閉じて頷いてみせたビクスドール、
「映画のようだ!」
/ショーウインドウを飾る。
?わたしのすがた/通り過ぎゆく人々に?
『重ね合わせるヴィジョン』を夢精した朝。
色のないTVから聞こえる軽快な天気予報。「あちらは、さかさまさかなへむかい、れいを挙
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)