わたくしはそこよりうえにある/あらい
 
いつからだろう、泥だらけだ。裸になれずに骨を露わに、またみしりと今日のわたくしを治めている口 だから、ここはきっと終の城、礎の工房で、

 まって、黒い子猫だったのかな
 いや 棄てられていたのは満面の花束だったよ

 その柘榴みたいにしなびたものを(、喉が乾いちゃったね)。透明になったうつわに(。とても滑りやすいから気をつけて、)返してあげるといい。するとわたくしがその腐った水に解けて、あしもとにひざまずく薄墨色だけ残して、姿をうつしていくいれものが、わたくしが、ばらいろの頬に含みながら眠くなるまで絵本を読もうと思うの。

 これは海水浴地を俯瞰している、ヒトがパステルの 蟻みたい
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