Shattered/ホロウ・シカエルボク
 
っていないことばかりだった、だけど、もうどうしようもない、考えを切り替えて自分がこれまでに書いてきたさまざまな文章のことを考えた、書いたときの勢いだけで自己評価を高くしているものがたくさんあった、こうして久しぶりに振り返ってみると結構恥ずかしいものもいくつかあった、なにかしらの文体にかぶれていた時代というのも当然あったから、だけどここ数年のものはまずまずだった、贔屓目抜きに良く出来ていると思えるものがたくさんあった、ああ、と俺は思った、悪くない、満更じゃない気分だった、ふう、と息を吐くと少しリラックスした、その瞬間、俺の目の前に床屋で髭を剃るようなカミソリと、手のひらくらいの俺にそっくりな人形が現
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