地の塩に乾杯しよう/ホロウ・シカエルボク
れに使えるものはあるだろうか、猛スピードの中でハンドリングを選択し続けるレーサーのようなものさ、いや、別に詩に速度なんて何の関係もないものだけどね、頭を捻りながら少しずつ書き足したものだってそれは生み出すことが出来るんだ、これは要するに、読み手というよりは書き手の問題なのさ、俺はいつだって脳味噌の中で言葉が繁殖し続けているから定期的に吐き出してやらないと駄目なんだ、それも、生半可な量じゃ満足出来ないのさ、満足出来ない、なんて、すべての表現の基本のような気もするけどね、とにかくそういうことなのさ、俺はずっとそういう書き方を選んで、研いできたんだ、自分が書いているものがどんなものなのか、ディスプレイに
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