青虫/木屋 亞万
えているのがわかりました。
ソーセージ。
青虫の身体はまた塩辛い肉を求めています。腸のぷりぷりの皮に詰められたひき肉のそのスパイスに、目の前がチカチカと明滅するのがわかりました。肉に練りこまれたそのわずかなハーブの葉が刺激となり、青虫は自分が本来食べるのは葉っぱであることに思い至りました。DNAの奥に眠る青虫の本能が、葉っぱとの再会を一番に喜んでいたのです。それでもまわりにある食べものを食べつくすまで、青虫はとまりません。
カップケーキ。
青虫は気がつけば、カップケーキに顔をうずめていました。その上に添えられたチョコチップがなつかしく、チョコレートケーキを食べたのがずいぶん
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