守護天使の休息/中田満帆
午後まで晴れていたのに
それからはずっと
降りやがって
いまはもうちがった肉体が
駅を拒みつづけるのはいったい、
どういった理由なんだ、運転手さん
おれが待っていた、すべての休息のなかで
?笑んだはずのものが泣いているのに
バスがでないのは天候ばかりが理由じゃないんだ
おれは最後に?笑みたかった
だのにやつらはおれを地上に巻き込んだ
時代遅れの拷問器具でおれの躰を否定する
熱く腫れ上がった肛門に毒汁を流し入れたんだ
こんなことが罷るところでいったい、なにをいえばいい
気がつくと、
おれが泣いていた
喪ったものは蒼穹だけじ
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