paper tunes/あらい
 
 
どうでもいい休日の朝に 海沿いの道をニケツする。まるで知恵の輪みたいな潮風より 確かな 夢の記憶に穴が空いた。貰い受けた原付きで。代わり映えのない真っ直ぐな道を、どこまでも どこまでもみえなくなるまで ゆけたらよいのに

また俺はベッドの上で微動だにせず考え事をしていた。あとになって色づくたんぽぽ(鼓草)の あの歯車の、春の雑念にすがれて。昏れて。日照り雨(そばえ)を繕いそして、露香のくせに焦点が交わさるばかりの

ピンホールで覗いてまぶたで切る、手回し 午前3時の譜面ばかりで、それとも……明日になれば希望が開かれ、ひどく耳障りに被さり、溶け込む現実を覆うように 空想に 
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