ガラス窓/積 緋露雪00
綻すると
誰しもが狂った世界に振り回され、
オロオロと戸惑ふばかりなりや。
吾はゆっくりと瞼を閉ぢ
はっと息を吐いて
渦動せし世界を凝固させる。
去来現の滅茶苦茶な光景は
空想の糸を用ゐて
吾に都合のよい世界へと繋ぎ合わせてみるが、
その陳腐なことに吐き気を催し
空想の日本刀でその個人的に都合のよい世界をぶった切る。
さうして飛び散った世界の欠片がこれはこれで面白いのだ。
割れた鏡に映る世界がとても美しいやうに
欠片となった世界は美しい。
さうして吾は欠片の世界を拾っては
ひょいっと投げ飛ばし、
ガシャンと割れるのを愉しんだ。
やがて世界は粉粉になり、
砂地
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