ひとりのメモ/由比良 倖
 
うに。書くたびに永遠を感じたい。眼をしっかり開いたままで。

 僕の能力は、きっと脳の電源を切ったときに発揮される。脳には心は無い。そこには光の街があるだけ。そこを旅するのが心。脳は多分、もやもやしたことから、何らかの答えを導き出す能力を持っている。意識することは本当に大事。でも、意識に辿り着く前の、下の方にある領域は、もっと大事。

 本当は星はひとつしか無いのかもしれないし、物質はたったひとつしか存在しないのに、人間の眼がものすごい乱視だから、やたらたくさんの物が見えるだけかもしれない。現実は想像であり、想像は現実。

 ウォークマンを作ったのは僕じゃないし、ヘッドホンも、そこから
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