私が子どもを殺さない理由/佐々宝砂
 
感じるのだ、ということを強調しておきたい。普通の人は、少女たちの姿を想像して悲しんだあと、犯人に怒りを感じるだろう。私も怒りを感じる。だが怒りの内容が、一般人と私とじゃやや違うのだ。

幾度か書いてきたことだが、私はどっぷりホラーファンだ。血みどろどーろどろ内臓ぐーちゃぐちゃ排泄物げーろげろをこよなく愛している。古いとこだと月岡芳年の残酷絵(血の手形がべたべたついてるやつとか、銃口がこっち向いてるやつとか、ああ好きよ好きよ)、わりと新しいとこだとマンガ家の丸尾末広とか伊藤潤二とか、あと小説だとやっぱ友成純一を超えるヒトなかなかないのよね、『凌辱の魔界』サイコーよぉ、だなんていちいちあげてくとキ
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