青空とレモネード?/朧月夜
 
療も早く進むだろうと思えたからだ。君とは何の関りもない、いや、ほとんど関りのない僕が、君にとって重要な役割を担う、ということに僕はいまだに納得出来ないでいた。しかし、今はそうするより他に仕方がないのだろう。

 僕たちが1度お茶を飲んだ、茶源堂で僕と君の元ルームメイトとは落ち合うことにした。

「はい、これが合鍵」

「本当に僕が彼女の部屋に入っても良いんですね?」

「あの子もそれを望んでいると思う」

「どうしてそんなことが言えるんですか?」

「友人だからよ」

 君の元ルームメイトは、その時だけはきっぱりとした口調で言った。

「身分証明書なんかは、取って来
[次のページ]
戻る   Point(4)