青空とレモネード?/朧月夜
な理由があるのかどうか、僕には分からない。彼女の頼みを断固として断っても良いはずだった。
結局、僕は君の部屋へ行くことを決め、君の元ルームメイトから合鍵をあずかった。そこに何があるのか、僕には分からない。なぜ、そこに行けば何かが理解出来るかもしれないのかも、僕には分からない。画家の感受性が、一般人としての僕の感受性を侵食していた。ただ、そこに答えがあるのであれば、行くべきだと僕は思った。
*1つのティーカップ2
事故が起こって以来、君の家にはまだ誰も人が入っていないようだった。僕が運んできたコンクリート・ブロックも、まだ玄関先に置かれていた。君の元ルームメ
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