青空とレモネード?/朧月夜
 
な問題に捕らわれることを、僕は嫌った。今の自分にそんな余裕はない、と思った。しかし、僕は僕自身の気持ちには気づいていなかった。心のどこかでは、「君の同居人になっても良い」と考えていたのだ。そうでなければ、その後の僕の行動への説明がつかない……

 そんな折、僕は地域メディアの冊子に載っている君の記事を目にした。というのは、僕が開店を手伝った店の広告記事がその冊子に載っていたからだ。つまり、それは偶然、それはたまたまというわけだっだ。そこには、こんなタイトルの記事が書かれていた。

『青空と雲が映し出すもの 余白が示す絵のカタチ』

 そこには、「正装」姿の君の写真もあった。僕が以前見か
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