青空とレモネード?/朧月夜
 
の君はどこかおかしい、ということだった。端から見て変な行動を起こすわけでもない。言動は今までのままだ。しかし、なぜか内面が変化してしまっているように感じられる。そのことは彼女の絵にも現れている、ということだった。

「それは、彼女が成長しているっていうことじゃないんですか? 画家として」

「それもあるかもしれないけれど、変なの」

「変なの、じゃ分からないですよ。あなたの気持ちはどうなんです?」

「もう、彼女との同居は続けられない」

 にべもない答えだった。しかし、その裏にある事情があったことを、僕はまだ知らなかった。君は君のルームメイトに恋をしていたのだ。女性らしい、同
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