青空とレモネード?/朧月夜
口調で尋ねた。彼女からの返答はなかなか得られなかった。
「実はね……」
と、君のルームメイトは切り出す。君のルームメイトは女性が好きだった。そして、君は彼女の恋愛対象ではなかった。君のルームメイトは、彼女が好きな女性といっしょに住むのだと言う。すでに引っ越しの手配もしてあるし、君にもそのことは通知済みだということだった。
「それで、彼女はなんて言ったんです?」
「『うん、分かったわ』って」
「それは、言うでしょう。単なる同居人なんだから、あなたを引き留める権利はない。だからって……」
「それに、もう1つ理由があるの」
君のルームメイトによると、最近の君
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