青空とレモネード?/朧月夜
日レモネードを飲むということ。べつにその飲み物が好きだったわけではない。これは僕らしくないかもしれないが、その習慣はなんとなく始まった。そして、今でも続いている。
僕の仕事はいわゆる肉体労働なので、熱がある時でも無理して出勤しなくてはいけないことは往々にしてある。というより、風邪を引いても病院に行く暇などはなかった。一度休んでしまえば、職場での信頼が失われてしまう、という事情もある。生活が不安定な立場にあるのは、君と同じだった。
君と出会った日は、いわゆる「ダブル」というもので、昼勤を終えた後に続けて夜勤も行う、そんな日だった。だいたい朝の8時くらいから仕事を始めて、仕事が終わるの
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