青空とレモネード?/朧月夜
 
僕は思い直した。しかし、実際には最初の勘のほうが当たっていた。君の描くキャンバスの下の部分は、布地が着色もされずにそのまま残されていた。後で知ったことだが、君はそんな絵ばかりを描いていたのだった。

 徹夜明けということもあり、疲れていた僕は君から2メートルくらい離れた場所に座りこんだ。そしてやがて、土手を枕にしてうたた寝をしていた。数分か十数分、くらいは眠ったのだろうか。

「ああ、もう。やってられない!」

 と、君は突然声を出した。僕は驚いて目を覚ます。何が起こったのか、誰に話しかけたのか、呆けた頭の中では即座に理解出来なかった。でも、それはどうやら僕を意識して発した言葉らしい、
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