おれが愛に気づいたとき、その愛がおれに語ったこと/中田満帆
う──きみなんか、うんこ召し上がれですと!
胸の甲板を突き刺したいくつもの槍が、カシウスの槍が、
わたしにはきみの愛であったなどとは幻想しない
討論もなく、和解されるだけの世界なんざケツ喰らって死ね!
わたしはもうやめた、──おれはこのままじゃ死なない!
おれの全歴史と時間の考古学によって発掘される未来でいまと心中する!
ああ、そうともおれはおまえを見限った、そして電気冷蔵庫に改造すらしたさ、
でもあれだっていまおもえばおれなりのやさしさだってもう気づいたっていいだろう!
おれが軽薄だったことなんかいちどだってない、いつもほんきだったはずだ!
ほかの男と子供なん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)