シナリオ・百合崎高校馬券部始末記?/平瀬たかのり
 
って寺務所に戻って行く涼
   歌。
涼歌「あれ」
   キャロルが寺の縁側にひとり座ってい
   るのに気づく。キャロルに近寄る涼歌。
涼歌「キャロさん」
キャロル「ああ、お涼」
涼歌「行くとき全然気づかなかった。何や
 ってんですそんなとこで。寝ないんです
 か」
キャロル「うん――」
   キャロルの目から涙が一筋流れる。
涼歌「え」
   キャロルの涙、どんどん流れていく。
キャロル「お涼」
涼歌「はい」
キャロル「華織のことが好きなの」
涼歌「え」
キャロル「好きで好きでたまらないの」
涼歌「あの、好きって――」
   膝を抱え込みむせび泣き始める
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