シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
いからさ」
剛士「分かってるって。じゃあ、ありがとう」
走り去っていく剛士。
涼歌「あの」
遥「ん」
涼歌「お金、もらってるんですか」
遥「そりゃそうよ。労力も原価もかかってる
んだから。ま、原価つっても半額見切りの
魚肉ソーセージだけだけどね」
涼歌「野菜は?」
遥「ああ。この近くに農家があってね。そこ
で華織がたまにバイトっていうかお手伝い
してんの。その農家さんが分けてくれるん
だ。それ、適当に入れてんの」
涼歌「華織さんが、農家の手伝い……」
遥「イメージにないよね。一回さ、わたしも
手伝いに行ったんだ。すごい楽しそうに仕
事して
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