シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
後で」
華織「ごめんね葛城さん。後で誰かするから」
涼歌「はぁ」
華織、鞄からウォークマンを取り出し
イヤホンを装着。壁に背中もたせかけ
足を投げ出し座る華織。目を閉じてい
る華織だが、ククククッと笑いだす。
驚く涼歌。
華織「あはっはっはっ!」
突然爆笑する華織。いっそう驚く涼歌。
だが他の誰も無反応。笑い続ける華織。
遥「落語聞いてるんだって」
涼歌「落語」
遥「うん。桂枝雀の大ファン」
涼歌、あらためて部屋の中を見回す。
三角座りをやめる涼歌。学生鞄の中か
らスケッチブックを取り出す。ペンを
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