シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
 

華織「あれ、新入生?」
   華織を見上げる涼歌。その美貌に驚
   く。
涼歌M「〈うわ、天使その二ってか……〉」
涼歌「はい見学に。一年六組の葛城涼歌で
 す」
華織「こんにちは。二年四組、環華織です」
千伽子「見学ったって見るもんなんてべつ
 に何もないけど」
キャロル「今年はうちらみたいなの一人も
 いないって思ってたんだけどね」
千伽子「一人いらっしゃったってわけか」
   部屋に入った千伽子、置いてあった将
   棋板の前に座り詰将棋の棋譜を並べ始
   める。
華織「も〜う、会の説明くらいはしてあげな
 よ千伽子。一応会長なんだから」
千伽子「後で
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