シナリオ「恩寵のバーガンディ」?(新人シナリオコンクール・三次選考通過作品)/平瀬たかのり
 
かけ
   ようとしている陽鞠。見送っている佳
   也子。
佳也子「あんたが図書館行くやなんてなぁ」
陽鞠「なによ」
佳也子「大雨降らんかったらええけど」
陽鞠「うるさいなあ。頼りになる相棒いてる
 から大丈夫なんや」
佳也子「お昼はほんまにええんやな」
陽鞠「うん。コンビニでなんか買うから。
 そしたら行ってきまーす」
   玄関を出る陽鞠。

〇路上(朝)
陽鞠モノローグ(以下・M)「(ごめんな、ば
 ぁば。わたしたぶん、ばぁばが知られたぁ
 ないこと調べるんよ、今から)」
   歩いて行く陽鞠。

〇大阪市立中央図書館・エントランス(朝)
   立っ
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