シナリオ「恩寵のバーガンディ」?(新人シナリオコンクール・三次選考通過作品)/平瀬たかのり
 
立っている寿道。
陽鞠「春野君、お待たせ」
寿道「ぼくも今来たとこやから」
陽鞠「あー、なんかドキドキする」
寿道「え、なんで?」
陽鞠「図書館なんか入るの初めてやもん」
   プッと笑う寿道。
陽鞠「あ、今バカにしたやろ」
寿道「してへんよ」
陽鞠「いーや、絶対バカにした」
   図書館へ入って行く二人。

〇前同・一階フロア(朝)
陽鞠「うわぁ、本だらけや」
寿道「そら図書館やもん。ここだけちゃうで。
 二階も三階も本だらけやで」
   貸し出しカウンターへ向かう寿道。つ 
   いて行く陽鞠。

〇前同・貸し出しカウンター
   寿道、座っている司書の
[次のページ]
戻る   Point(2)