読むことのスリル──ひだかたけし小論(3)/朧月夜
態ですね。コンビニエンスストアは、今ではなんでも屋という趣があり、それに従事することも、年々大変になってきている。しかし、その給与は薄給で、とても重労働に見合う金額が得られているとは思えない──いいえ、社会時評は辞めましょう。ここは独断的に、そして専制的に、この詩人が真の詩人であるということをのみ、追求していくべきです。
この詩の本質は、この連の最後にも現れているように、「長閑な午後の一時です」という一点にあります。作者は、一人の客としてコンビニエンスストアのイートインにおり、従業員の多忙など物ともしないかのように、この一日が「長閑」だと思っている。──こんな詩想は、一詩人である作者の傲慢でし
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