自分語り/木屋 亞万
 
じめてみた。時間が経つにつれて、人はうつりかわっていき、更新の途絶える人やアカウントごと消えてしまう人も少なくなかった。「好きです、あなたの詩に救われたんです。」と伝えることがそれを防げるのなら、いくらでもしたかったが、どうしても変に力が入ってしまい、気持ち悪い感じになってしまった。コミュニケーションが苦手なので、SNSという媒体には適性が低かったのかもしれない。結局、SNSはちょっとした読み物として情報収集をすることが目的のものに落ち着いた。今ではたまに映画やマンガの感想を書くくらい。

 詩を書き始めた時のような、緊迫感も、息苦しさもどこかへ失くしてしまった。繊細な頃と言うのを過ぎてしまっ
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