どうか咲いていて/ホロウ・シカエルボク
をついて救急車を呼んだ。十五分ほどで車はやって来た。少し遅れてパトカーもやって来た。一通り事情を説明するとすぐに解放してもらえた。救急車が少女を乗せたかどうかについてはよくわからなかった。酷い気分だった。酔いはすっかり醒めていた。飲み物などなにも欲しくなかったが、気分を変えたかった。自動販売機で温かいミルクティーを買って、ゆっくり飲んだ。それでいくらかマシになった。もう歩きたくなかったので、タクシーを拾って家まで走ってもらった。運転手が喜ぶ距離かどうかは微妙だったので、釣りは要らない、と言って降りた。運転手は奇妙に思えるほど喜んでくれた。アパートの階段を上り、ドアを開けた。足元にはこの前と同じ花が
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