どうか咲いていて/ホロウ・シカエルボク
 
らそれが一番手っ取り早い。近頃のコンビニ弁当は馬鹿に出来ない。どれを食べてもそこそこ満足出来る。そこそこ満足出来る、そんなラインは意外と重要なものなのかもしれない。ゴールデンタイムのチャンネルを適当に決めて、勝手に話してるやつみたいに扱いながら食事を終えると、明日の為に早く眠らなければならなかった。歯を磨いているときに、無意識に花を見ていることに気付いた。そして、こういうのってちょっと凄いよな、と思った。知らない間に見ている。ここに住み始めてもう三年になるが、そんなのは初めてのことだった。そしてそんな事実は、自分が如何につまらない人間であるかという証明のように思えて、首を振りながら寝床に潜り込んだ
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