秋のホーム/ホロウ・シカエルボク
メールをしてしまうとすることが無くなった。三連休は特別どこかへ出掛けたりということはなく、部屋で映画を観たり家事をしたりしていた。リラックスの極意は当り前に自分の時間を過ごすことだ。このぶんじゃ発射まで時間があるだろうし、少し仮眠を取ることにしよう、と決めて目を閉じた。そんなところで眠って大丈夫なのか、と思われるかもしれない。私はどこでも熟睡してしまうタイプだ。そして、公の場でぐっすり眠っている人間って、意外とそのまま放置されるものだ。何かを盗まれたとか、変なことをされたとか、そんなことは一度もなかった。まあ、もちろん、人気の無い非常階段とかで熟睡していたらそんなわけにもいかないだろうけど。今日は
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