終戦記念日/ホロウ・シカエルボク
 
ンスストアで買った食事を済ますと、もう眠気が襲ってくる。動画サイトで古い映画を探して、ベッドで眺めているうちにいつの間にか眠ってしまう。そんな生活がもう五年は続いていた。妻は愛想を尽かして二年目に去っていった。離婚届の処理すらわたしは仕事の一環のように行った。あやうく窓口で、またよろしく、なんて口走るところだった。それほど働く必要があるのか、妻を筆頭に、いろいろな人間がそう言ってわたしを休ませようとした。けれどわたしがいないと先に進まないことが多く、休んでしまうと結局自分が余計な苦労をするだけだった。最後に休日などを迎えたのはいつのことだったろう?まだ妻帯者だったころのことだったような気がする。口
[次のページ]
戻る   Point(2)