詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
ひとりが改良を思いとどまるように仲間に訴えるが、却下される。

 4作目は、R・A・ラファティの「九百人のお祖母さん」同名タイトルの短篇集でも読んだことがあるが、内容は忘れている。さいしょのほうに、ぼくが詩論に引用した言葉が出てくる。「ときには、新しい名が新しい性格をひきだすこともある。」(R・A・ラファティ『九百人のお祖母さん』浅倉久志訳)つぎの言葉も詩論に引用したことがある。「あの音はなんだ?」(R・A・ラファティ『九百人のお祖母さん』浅倉久志訳)物語は、ある惑星の住民が不死だというので、情報員がその住民の家に行き、祖先の祖先のずっとそのさきの祖先に、はじまりはどうだったかと尋ねる。すると
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