詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
ョウの「去りにし日々の光」サンリオ文庫の連作短編集『去りにし日々、今ひとたびの幻』、ハヤカワ文庫の『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』で読んだ。スロー・ガラスという光がゆっくりと進むガラスをアイデアとした物語。この短篇は何度読んでも傑作だ。

 いま調べたら、ジョディス・メリル編の『年刊SF傑作選7』でも読んでいたことがわかった。そら、何度も読んでる記憶があるわけだ。

 3作目は、ロジャー・ゼラズニイの「十二月の鍵」−50度で生きることのできる猫族に改良された人類が、自分たちが住むにふさわしい惑星にと改良している間に、その惑星の知的生命体と出合って、主人公の猫族のひと
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