日記、思ったこと/由比良 倖
 
いだけなのだろうか?
 感情を簡単にコントロール出来るロボットの脳には、僕の大部分が理解できないかもしれない。僕は、たとえ間違いだらけであれ、思い悩むことをやめない。何故?

 何故、わざわざ悩むのだろう? 僕は常に何かを想像しているけれど、それは現実的な利益には繋がらないし、どんなに強く正確に想像しても、僕の想像と他人の想像するものは全然違っていて、共通の見解を得ることはまず不可能だ。でも、僕はそういう、無駄でしか無いことを、何故かとても大事に思っていて、詩や小説が大好きだ。
「詩なんかが何の役に立つのか」と訊かれたら「役には立ちません」と即答できるけど「でも……」とは言いたくなる。「で
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