日記、思ったこと/由比良 倖
 
と孤独さと、少しの安らぎを感じながら、やっと電気を付ける。

 さっさとカーテンを閉めて電気を付けてしまうことが、健康な生き方なのだろうか? 僕には無駄な行動や感情が多い。詩や小説でさえ、無駄な感情の羅列にしか見えないことがある。でもその無駄さが秘やかに好きだったりする。サクランボより、サクランボの枝の方に親近感を覚えたりする。
 僕が健康的になったら、実用書以外はあっさりとみんな捨てちゃうだろうか? 無駄なこと、言語化に苦労することばかり考えては、ひとり悩んでいる。何か素敵なことを書こうとしては、ひとりきりで、ぼんやりしてしまう。書けないことに落胆する。僕はネガティブな連鎖を抜けられないだ
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