スズメバチ(SS私小説)/山人
れていた。いわゆるプロの人たちもそこに行き、仕入れをする。小規模の店を切り盛りする飲食店などは便利な存在なのだろう。一人でカートを押しながら、足早に山のようにカートに積み込んでいるのは、まず同業者と言えよう。そんな人種が多いのは朝一である。
パセリがないのに気づき、店員に問うと、今は置いていないのだという。何かで代替えしなければならない。そう思う。
先月はほぼ客は無く、久々の仕入れであった。セルフレジは以前一度だけやってみたことはあったが、普段はあまり使ったことがない。しかし、その日は通常レジが混んでいて、セルフレジは一人もいなかった。また、セルフレジ担当の店員が盛んに、こちらもお使いくだ
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