水色のノート/番田
なった人たち。ツイッターで時々検索する、顔も知らない誰かのアカウント。その確か僕と歳は同じぐらいだったような気がする。覚えていたのはだからだった。七月のはじめ、サーフスポットと呼ばれる場所での海水浴。気温は暑すぎるぐらいだったが、まだ、海水自体の温度は上がっていない。そして、少しだけそこで泳いでいた時の記憶が脳裏にはあった。コロナウイルスに感染して上下を繰り返していた体温は、長期間で、いつまで続くのだろうという記憶には不安があった。
ツイッターを開くとサブスクに関しての是非がそこで問われていたのだ。是非も何も、すでに利用しない手はなかった。音楽に関してだけは、作り手からの非難の声が上がっ
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