西脇詩の音楽性/藤原 実
もない。いわば、西脇の生きている時代のナショナルな感情から、できるだけの距離をおいたところで自立した世界だということができるだろう。」
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北川は「ことばを、気にしなくて読めば」とわざわざ断っていますが、あくまでも言葉の意味無意味にこだわった読み方をする人たちへの配慮がみてとれる。そしてそういう気配りをする必要性を感じているということは北川自身にも同じこだわりがあるように思います。
しかし西脇自身はことばを大いに気にしていてこの「カルモジイン」というのも、『西脇順三郎全詩引喩集成』(新倉俊一著:筑摩書房)では、
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「鎮静剤カルモチンから造った造語。イタリアの大理石の産地カラー
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