詩の日めくり 二〇一九年五月一日─三十一日/田中宏輔
会するとは思わなかった。サンリオ文庫の『エバは猫の中』に入ってて、読んだ記憶があるけれど、友だちにあげた本なので、読み返すことがなかったのだけれど、『エバは猫の中』で唯一記憶していた短篇だったので、河出文庫で再読できることになって、ほんとうにうれしい。
二〇一九年五月九日 「ムヒカ=ライネス」
いま、ムヒカ=ライネスの短篇『吸血鬼』を読んでいるのだが、いたるところで笑いが止まらず、本をおいて、ニタニタしている。むかし、『ボマルツォ公の回想』を読んで途中でほっぽりだしたのだが、読み返す必要があるなと思った。『吸血鬼』、恐怖物のはずなのに、笑いをこらえられない面白さなのだ。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)