詩の日めくり 二〇一九年五月一日─三十一日/田中宏輔
ぼく特有の現象だったのだろうか。ほかのみんなも、そんなところが、強弱はあろうけれども、あったのだろうか。
二〇一九年五月二十五日 「平尾悟史くん」
中学生のときに好きだった友だちに平尾悟史くんがいた。平尾くんは、ぼくより身体が大きくて、やさしい性格だった。一度だけ抱き着いたことがあったけれど、べつにそれ以上のことはなくって、抱き着いたあとでも、ふつうの友だち関係でいられた。いまは中学校の英語の先生をしているって聞いてる。
二〇一九年五月二十六日 「同性愛の目覚め」
ぼくが同性を意識したのは、ぼくが小学生の3年くらいのときのことで、小学校のグラウンドの近所
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