詩の日めくり 二〇一九年五月一日─三十一日/田中宏輔
容はほとんど覚えていないが、読んでよかったなという記憶はある。奇想コレクションの再読、残るは、あと2冊。
二〇一九年五月二十一日 「こんな夢を見た。」
こんな夢を見た。政府がぼくの部屋を取り壊していて、本やCDをすべて破棄していたのだ。気づいたぼくは、役人に必死で、弁償するように要請したのだった。この場合の弁償は、もちろん、もってた本やCDを取り戻してくれることだった。ぼくらしい、へんな夢だった。
二〇一九年五月二十二日 「渡辺玄英さん」
渡辺玄英さんから、詩集『星の(半減期』を送っていただいた。物語ではないような物語がいくつも収められていて、ぼくのように
[次のページ]
戻る 編 削 Point(12)