短歌にも成れない愚かな詩の残骸/TAT
 

チン!

キン!
の間の音で鳴る
ジッポーライターの音に憧れて
出来るだけ年代物のライターを
各々手に入れて
こまめにオイルを綿に染ませて
石を替えて



指に油の匂いが付いて



しかもそんな指をそのまま


彼女の陰唇に滑り込ませて


必死に一生懸命


加藤鷹のモノマネみたいなセックスに現を抜かしてそして逝ったら死んだように眠ってそして


翌日また9時18時の解体現場で

日銭を稼いで





















あの子は将来を憂いてたけど
俺はあの子の言語が
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