詩の日めくり 二〇一八年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
ま、アシモフの「信念」を読み終わったところだ。冒頭のシェクリイの「徘徊許可証」とアシモフのまえに置かれた、ウォルター・テヴィスの「ふるさと遠く」と、ジョン・クリストファーを除くとアメリカ人作家だったことに気がついた。読みやすかった。アシモフとテヴィスは再読か再々読の短篇だった。

『アザー・エデン』は、ひじょうによい短篇集だったが、叙述も内容も重苦しかった。イギリス人作家は大好きだけど、読むと、ときどき、へとへとになる。アメリカ人のSFは読みやすい。まあ、だいたいのところで、例外はあるけれど。


二〇一八年十一月二十日 「じっさいは、もうゼロなのに。」


じっさいは、もうゼロな
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