ポピュラー・ミュージックは文学たり得るのか?/朧月夜
間が目にする世界としてのみ存在することが出来ます。人の見る世界というものは、世界そのものが自己主張をする世界のことではないのです。
今、自分の書いた作品(と呼び得るものであれば)を読み、確かめてみる時、私自身はスマートフォンを使用しなければ、十分にその価値や意味合いを確かめることが出来ないようになってきています。そして、過去の作品を読むときには、スマートフォンを利用するのではなく、書籍自体に当たらなければ、その意味も感覚も確かめることが出来ません。
そこには、やはり何かがあるのでしょう。文学もまた、メディアによって左右され、そこから作り出されるものであり、価値観や意味だけを取り出せることが
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)